2 February 2019

箸

日本人の食卓には欠かせない箸。古くは中国の影響を受けて、主に神事のときや上流階級の人々の食事の際に使われていたようです。その後八世紀に入って箸の使用が制度化され、一般的な習慣になったのだとか。おかげで私たちは、細かいものでも器用に挟んで、丁寧に繊細に、食事を愉しめるのですね。

金麦スタイル 毎日を、もっと楽しく、心地よく。

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箸は手の延長の道具だからひとりひとり違うもの 身体を温めるスパイスの力を毎日に取り入れる

日本で暮らす人にとって、最も身近な道具のひとつ、箸。
挟んで持ち上げる、切り分ける、小さなものをつまむなど、
箸1膳あれば、食にまつわるさまざまなことができます。

「自由自在に動かすことができる箸は
台所の道具の中でも、最も手に近い道具です。
ただの“2本の棒”ではないんですよ」
とは、料理研究家の野口英世さん。
たくさんのキッチンツールやテーブルウェアを使ってきて
それぞれの良さや個性を知り尽くした
道具のプロフェッショナルです。

「手の延長のような道具である箸ですから、
ひとりひとりフィットする箸って違うんです。
また、ご家庭では、どれが誰の箸、ということが
決まっていることも多いかと思います。
箸はそんなふうにとてもパーソナルな道具。
ぜひ、こだわっていただきたいですね」

というわけで、今日は野口さんと、
箸へのこだわり方について考えていきます。

箸にこだわる3か条 箸にこだわる3か条

1.箸は見た目より、使い心地で選ぶ 1.箸は見た目より、使い心地で選ぶ

ところで、みなさんが毎日のように使っている箸、
それはどういうふうに選んだものでしょうか?
なんとなくあったものを使っていたり、
まとめ買いしたものを使っていたり……。
自分でこだわって選んだ箸を使っているという人は
意外と多くないのではないでしょうか。

「箸は、先ほど述べたように、
ひとりひとり使い勝手が違います。
他の道具もそうですが、やはり実際に持ってみて、
心地よいもの、違和感のないものを選んだ方が良いです」

野口さん曰く、箸を買うときは、
手に持つだけでなく、できれば実際に座り、
テーブルの上に「食事があると想定して、
食べるふりをするように」箸を動かした方がいいとのこと。
「遠慮せず、積極的にやってみてください!」
なるほど、靴を買うときに、履くだけでなく、
少し歩いたりしてみるのと同じですね。

「持ちにくい箸を無理に使っていると、
きちんと使うことができず、
食べる時に食材を崩してしまいます。
持ちやすい箸ならば、
うまく使うことができ、美しく食べることができる、
つまり、おいしく食べることができるのです」

2.箸を買うなら、旅先がおすすめ 2.新しいおいしさに出会える!おなじみメニューにプラス

では、そんな自分の手にぴったりのマイ箸、
どこに行ったら見つかるのでしょう?

「箸に限らず、道具は売り場にいる
プロに相談するのが一番です。
まずは百貨店や専門店などいろいろな箸が
揃っている店に行ってみるのもよいでしょう」

そして、野口さんがおすすめしてくれた
箸の買い方が、旅先で買うことです。

「旅先の手仕事の店や食器屋さんに立ち寄ったりしたら、
箸を探してみてください。
きっと、その土地の素材を使ってつくられたものや
その土地で制作している作家さんの作品が並んでいます。
そうやって各地で箸を買うことで、
種類もいろいろ揃えていくことができるんです」

たとえば、野口さんが見せてくれた竹の箸。
鹿児島に旅した時の宿で出された箸が使いやすかったので、
同じものを買って帰ってきたそう。
鹿児島といえば、竹製品が有名ですね。
「あとこれは鎌倉で買った鎌倉彫の箸。
さりげなく施された鎌倉彫がモダンな印象で、
これはいいな、と気に入って買いました。

伝統工芸や作家さんの作品は、器だと値段もしますし、
旅先から持って帰ってくるのもちょっと大変。
でも箸ならばかさばりませんし、値段もお手頃です。
また箸は面積が小さくスタイリングに与える影響が少ないので、
お手持ちのテーブルウェアとの相性を心配する必要もありません」

なるほど、旅の思い出に、箸を買う。
そうやって旅先で選んだ箸ならば、
毎日それを使う食事の時間がちょっと愉しくなりそうです。

3.季節感や遊び心は箸置きで 3.スパイスの香りを愉しむインテリア

野口さんが箸を選ぶ時、持ちやすさ以外に
こだわっているのは「自然の素材であること」。

「手で持った時の心地よさも違うので、
プラスチックはあまりおすすめしません。
また、やはりおいしさは目でも感じるので、
料理の邪魔をしない存在感の、
木や竹の色や質感を生かした箸が好きです。
塗りの箸も持っていますが、使うのは
和食器を使っているおもてなしの時や
お正月など特別な時だけですね。
木や竹の箸は一見地味に見えますが、
どんな食卓にも合いますから」

そんな地味な木や竹の箸に彩りや季節感を演出するのが、
箸置き。
野口さんが愛用している天然木の箸に、
何種類かの箸置きを組み合わせて見せていただきました。
すると、それぞれに表情がガラリと変わり、
和モダンな雰囲気になったり、ほっこり北欧風な印象になったり。

「箸は、何より使いやすさを重視して選ぶ。
彩りや季節感は、箸置きでプラス。
そんな考え方で、箸にこだわってもらえれば
食卓がもっと愉しくなると思います」

こだわって選んだものなら大切に使うようになる こだわって選んだものなら大切に使うようになる

そうやってこだわって選んだ箸、
扱い方で気をつけることはあるのでしょうか……?
「日常の道具ですから、
そんなに気を使わなくて大丈夫です。
ただ、器などにも言えることですが、
水につけっぱなしにはしないで、
さっと洗って干しておくことを心がけます。

何種類か揃えれば、
お気に入りの作家ものを使った日は
きっと自然に丁寧に洗って乾かすでしょうし、
ちょっと疲れたという日は、食洗機OKの箸を使う
という使い分けもできますよ」

箸にだわることは、食べることを
もっとおいしく、そして愉しくしてくれる、
ということを学んだ今回。野口さんのお話をヒントに、
自分の手が使いやすく心地よく感じる
マイ箸を1膳、見つけることから始めてみましょう。

「金麦〈ゴールド・ラガー〉」 2月5日(火)より新発売。

野口英世
HIDEYO NOGUCHI

料理研究家、フードスタイリスト。つくり手主体の効率的なレシピを提案する一方で、簡単キッチングッズやテーブルウェアに精通し、各種メディアでおすすめアイテムを紹介したり、使い方を提案したりしている。また、百貨店へのアドバイスなどにも携わる。愛用の台所道具とレシピをまとめた書籍『使いやすい台所道具には理由がある』(誠文堂新光社)ほか、著書多数。

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「斧折樺の五角箸とガラスの箸置き」

最近野口さんが一番愛用している、
という箸がこの五角箸。
「斧折樺(オノオレカンバ)という字の通り
斧が折れるほど硬い、という木を使った箸。
もともとこの斧折樺の調理ベラを愛用していて、
箸も使ってみたら、持ちやすくて、こちらも愛用中。
見た目にも美しく、おすすめです」
この箸に、ガラス作家左藤玲朗さんの箸置きを
組み合わせました。
「ガラスですが厚みがあり、季節を問わず使えます。
箸がシンプルな分、箸置きは茶目っ気があるもので
遊び心を演出する、というのも、
“大人のこだわり”ではないでしょうか」

ガラスの箸置きは2種のデザインをそれぞれ2つずつ。
箸は手の大き目の方向けの24.5cmが2膳、
一般的な大人向けの23cmが2膳をセットします。

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