4 April 2018

散歩

哲学者や、思想家、文豪や作曲家など、偉人や芸術家と呼ばれる人々は、散歩をしながら自らの思索を深めたといいます。ぶらりと歩くのは、気分転換にもぴったり。風光明媚な景勝地へ出かけてもよし。近所をちょっと歩くだけでも、頭がスッキリするかもしれません。

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散歩の醍醐味は五感を使って街をわかること 散歩の醍醐味は五感を使って街をわかること

趣味は?と聞かれて散歩と答える人は少なくありません。
テレビでも様々な散歩番組があり、人気を集めています。
そこで改めて散歩ってなんだろう?と考えると、
たとえば、健康を目的に歩く人もいれば、
冒険心を満たすために知らない場所を散策する人もいるし、
ただ気晴らしに散歩することだってあります。
目的の場所があってそこへ向かう道中も散歩といえるかもしれません。

「誰もがしている散歩ですが、そのスタイルや目的は人それぞれ、
一口に『散歩とは何か』と定義できるものではないですよね。
ただ、僕の考える散歩の醍醐味というのは、匂いや音、
光や自分の足で感じる傾斜など、五感のいくつかを同時に使って、
その土地のことをわかることです。たとえば、
僕が好きな東京・深川のあたりは水路が多く、
行ってみると水の匂いがしたり、
光る水面が場所によっては道路より高いところにあっておどろきます。
ここは海抜が低いんです。水の街なんだなあとわかるんです」
と、雑誌「散歩の達人」の武田統括編集長。
土地と向き合いながら歩けば、新緑を目にしたり、花の香りを感じたり、
そこに息づく新しい季節との出会いも期待できそう。
今回は、武田さんに散歩を愉しむためのヒントを教えてもらいました。

散歩をもっと愉しむ3か条 散歩をもっと愉しむ3か条

1.「歴史」と「スキマ」のある街を見つける 1.「歴史」と「スキマ」のある街を見つける

「散歩」をテーマに毎月さまざまな街を特集している
雑誌の編集をしてきた武田さんですが、
散歩に良さそうな街をピックアップするときには、
ポイントがいくつかあるといいます。そのなかの2つが
「歴史がある街」と「スキマのある街」です。

「歴史がある街、というのは歴史の表舞台に登場する街であるだけでなく、
昔から今もそこに住んだり仕事をしたりしている人がいる街です。
『歴史とは、his+storyだ』という言葉遊びもありますが、
やはり誰かの物語だと思うのです。その物語が、街の味付けとなっている。
だからそういう歴史のある街を歩いていると、
『こんなところに!?』という驚きや発見があるのです」

もうひとつの「スキマのある街」というのは、
路地という物理的なスキマと、
管理されすぎていないという意味のスキマのこと。
「あまり整備・管理されすぎていない街には、古くからの路地が残っていて、
また雰囲気的にも人が好きなことをできる自由さがあります。
たとえば変わった店やユニークな店があったり、
住んでいる人が家の前の路地に好きなように花の鉢を並べていたり。
そうやって生活している人の個性が街に滲み出ている街は、
散歩していて愉しいんです」

2.迷うことも愉しむ 2.迷うことも愉しむ

また、散歩を愉しむために、武田さんが提案するのは
「迷うことを愉しむ」ということ。

「先ほどご紹介したスキマのある街や歴史のある街のなかには、
道がものすごく複雑な街が多く、そういう街を歩いていると
地図を持っていても自分がどこにいるのかわからなくなることがあります」
迷子になるとついつい、スマホで地図を開いてしまいがちですが、
武田さんはそういう時は「諦めたほうが面白い」と言います。

「なんとなくぶらぶらと歩きながら、
人が歩いて行く方について行くと商店街があったり、
直感に従って歩くと突然ヘンなものに出会ったりします。
目的地がある時に迷うと大変ですが、
散歩のときには迷う感じも愉しむ。
そうすれば思いがけない街の表情を発見できますよ」

3.普段から地図を眺めておく 3.普段から地図を眺めておく

また、武田さんがオススメするのは、
スマホの地図ではなく、紙の地図を見ることです。
「スマホの地図は、目的地に最短ルートでたどりつくにはぴったりの道具です。
が、散歩向きではないと思います。
一方で紙の地図は、スマホの地図の画面とは異なり、
今いるところから表示される範囲だけでなく、
東西南北を意識してもっと広い範囲、
散歩で歩こうとしている範囲全体を見渡すことができます」
最近あまり開くことのなくなった市販の市街地地図を開くと、
番地や通りの名前など結構細かい情報も書き込まれていて、
なるほど見開きの中で様々な情報を把握することができます。
普段から気になる街の地図をこうして眺めておけば、
迷った時にも「今いるであろう」と思われる場所の外側を意識できるので、
「こっちに行ったら〇〇があるかな?」と、直感も働きそうです。
「GPSの地図だけでなく、スマホを持っていると、
検索したり写真を撮ったり忙しいですよね。
たまにはスマホを持たず、ゆっくり歩いてみてはどうでしょう」

好きな街と出会うことができる散歩 好きな街と出会うことができる散歩

何気なくしている散歩ですが、新しい考え方や目線を知ると、
いつもとちょっと違った愉しみ方ができそうです。
「そんなふうに散歩することで、街のことがわかるだけでなく、
自分とその場所の相性もわかり、好きな街が決まってくるんです」

自分の好きな街はどんな街でしょう?
今度の週末はスマホを見ないで、
いつもよりちょっとだけ注意深く、五感を研ぎ澄ませながら、
散歩をしてみたら、大好きな街と出会えるかもしれません。

武田憲人 KENJIN TAKEDA

さまざまな街をとりあげ、その魅力を紹介している雑誌「散歩の達人」(交通新聞社)統括編集長。雑誌の制作に携わるだけでなく、別冊ムック本や単行本など、部署の全体の制作を監督しつつ、町歩きの達人として、トークショーやセミナーなどにも登壇している。

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