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酉の市

11月の酉の日に、日本各地の鷲神社おおとりじんじゃで開かれる「酉の市」。今年は、8日、20日の2回です。鷲神社は武運、開運、商売繁盛の神である日本武尊を祀る神社。境内にはたくさんの露店がならび、商売人を中心に、来年の福を「掃き込む、かき込む」縁起熊手を買う人でごった返します。酉の市のにぎわいは、いよいよ年の瀬がやってきたという慌ただしさと新しい年への期待を感じさせるもの。初冬のお散歩に、ぜひ足を運んでみては。

とりいち
来年の福を
願いましょう。

「小さな熊手」

「よーお!パパパン、パパパンパパパンパン!
ありがとうございましたぁ!」

大きな熊手が売れるたび飛び交う、
半被姿のおじさんたちの威勢のいい合いの手と
小気味よい手締めの音。

狭い通路にのしかかるように
露店いっぱいに飾られた派手派手の熊手。

夜の闇にライトアップされたその光景に
小学生だった私は正直怯えていました。

お店の人と、買いにきたおじさんが
なにやら値段を言い合っています。
「もうひとこえ!」「いやまけた!」
気っ風のいいその声は
まるでケンカでもしているよう。

このときは知るよしもなかったのだけど、
縁起物の熊手には買い方があって、
買った(勝った)まけた(負けた)と威勢よく
やりとりするのを楽しんでから、
まけてもらった分を客はご祝儀として
お店に渡すのだとか。

けっきょく値段は同じなのだけど
これが粋な買い方というのだから
子どもには到底わからないですよね。

その気迫に圧倒されている私に
父は飾りもほんのちょっとだけの
小さな熊手を買ってくれました。

私はこれくらいのほうがいいなぁ、
なんて無邪気に思っていたときから数十年。
大人の気持ちがわかる歳になりました。

いまだ巨大な熊手には腰が引けるけれど、
思いはつねに大きく持っていたいもの。

小さな熊手を手に、
心の大きな熊手を振りまわして
来年もがんばるゾー!と
夫婦でひそかに誓う酉の日なのでした。

金麦スタイル 旬の便り

11月9日(金)

平澤 まりこ

文・平澤 まりこ

プロフィール

 
  • 熊手で、私も幸せをかき集めたい。

    (酔いどれ親父さん / 2012.11.09)

  • 日本人らしい粋なやり取りですね。袖すりあうも多生の縁とはこれいかに

    (だーちゃんさん / 2012.11.09)

  • 来年はいい年でありますように。

    (みみみさん / 2012.11.09)

  • 年の瀬・・・はやいな~一年。

    (ひらめのえんがわさん / 2012.11.09)

  • いつも拝見しています。心が和みますが、私の育った田舎では酉の市はありませんでした。都会に出て初めて知りました。商売繁盛の神様ですが、サラリーマンにはあまり縁がないのが残念です。ただ家庭円満の秘訣、健康生活の向上、お金が舞い込むなら歓迎です。

    (ミキヘンリーさん / 2012.11.09)

  • 長いこと夜店が並んだ風景にあっていません。子供の頃はよくお祭りが近くの神社にあって行ったものです。その光景を思い出しました。

    (月見草さん / 2012.11.09)

  • 30年前位かな東京にいた時、浅草に行った時たまたま酉の市を見て、北海道と違う雰囲気を感じたことを思い出します。下町の熱気、歩くひとたちの目の輝きを思い出します。

    (虎親父さん / 2012.11.09)

  • 栃木では、この時期に恵比寿様をお祭りする「恵比寿っこ」があります。小さな熊手がついてます。

    (みかんのきさん / 2012.11.10)

  • とても色鮮やかで美しい熊手。一度は手に入れてみたい憧れのアイテムです。

    (しろりんさん / 2012.11.10)

  • 来年の福の為に色々買って揃えたりするけど、飾りには一つ一つ意味がある事までは知られてるけど、その後の処理が難しくていつも悩んでしまう。神社などで焼いてもらいたけど、地域の人だけ限定だったり、普通にゴミの日に出すのも心苦しかったり大変。幸せを招いた後も考えながら。

    (るりさん / 2012.11.10)

  • 20数年前東京勤務になった際、事務所の彼女が「一の、二の、三の酉」と言って、目黒へ出かけたことを思い出します。知らなかった商売繁盛のお酉さま・・・。常識不足が勉強になりました。でも彼女と行けたことがうれしかった。

    (ぶらちゃんさん / 2012.11.10)

  • 「今日も無事に終えました」ということを繰り返し、酉の市という季節の変わり目を体験すると、もう冬の季節です。

    (トニーちゃんさん / 2012.11.10)

  • 「夜の闇にライトアップされたその光景に小学生だった私は正直怯えていました。」、分かります。迫力があり中学生だった私も怖かったです。私も小ぶりの稲が付いた熊手を母親に買ってもらいました。懐かしいです。

    (はるかさん / 2012.11.10)

  • 北海道にはこういう行事ないのでいいなと思っている。熊手は商売繁盛の物ではないのかな。

    (チョンコさん / 2012.11.12)

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